レクリエーションとQOLの関係

QOLという言葉をご存知だろうか。QOLは「Quality Of Life」、つまり「生活の質」「人生の質」のことを指す。加齢により身体機能が低下してしまうことは、高齢者のQOLを低下させてしまう原因に繋がる。身体機能が下がってしまうことは心理的なストレスにもなってしまうため、介護施設ではQOLの向上を目指してさまざまな取り組みが行われている。レクリエーションもその取り組みの一つといえるだろう。

レクリエーションを行うことは、介護予防や認知症の軽減に効果がある。例えば、体を動かすレクリエーションであれば、身体機能の維持・向上に繋がり介護予防になる。また、クイズで頭を使ったり、作品を作って手先を動かしたりすることは脳に良い刺激を与え、認知症予防になるのだ。さらに、レクリエーションでは人との触れ合ったり、交流することも良い刺激になる。レクリエーションを通して、さまざまな刺激を受けることが心身にも良い影響をもたらし、その結果QOLも維持または向上できるのだ。

このようなことから、レクリエーションは単に楽しい時間を過ごすために行うものではなことが分かる。QOLの向上を目指すためには、一人ひとりの個性や希望に合わせたレクリエーションを行うことが重要だ。最近では、レクリエーション介護士というレクリエーションに特化した資格もある。毎日のレクリエーションを充実させるだけでなく、自身のスキルアップのために取得しておくと良いだろう。