レクリエーションを行うときに注意すべきこと

日中に高齢者が通うデイサービスでは、食事や入浴、あるいは機能訓練など、様々なプログラムによって生活支援や健康増進を図っている。そして、レクリエーション活動は、そのようなデイサービスのプログラムの中でも重要な位置を占めているといえるだろう。

ただし、一口にレクリエーション活動といっても、デイサービスのような老人福祉施設では、単に参加者が楽しめればいいというものではない。やはり介護予防に活かせる形で、職員やスタッフはレクリエーションを企画し運営する必要があるだろう。さらに、専門的にいえば、参加者である高齢者のアセスメントに基づきながら、レクリエーションによって期待できる行動変容の仮説を立てて、レクリエーション活動における個別援助メニューの提供を実践しなければならない。

その際、レクリエーションを援助する職員やスタッフが最も注意しなければならないのは、常に参加者の生きる意欲を引き出すようなレクリエーションを企画し、運営することだ。言い換えれば、参加者の自己決定や自己選択を尊重し、レクリエーションによって自立を促すことが重要のなる。介護施設でレクリエーションを実施する際には、このような視点から、参加者本人が興味や関心を持ちやすいように、レクリエーションの素材や内容を適宜アレンジする必要がある。また、レクリエーションの時間以外にも、日頃から生活を楽しくするための意識を持つことも大切だろう。